食品衛生責任者資格の取り方
「食品衛生責任者」は飲食店などの食品を扱う事業では必須の資格です。
「食品衛生責任者」の資格はどのようにすればとれるのでしょうか?
この「食品衛生責任者」の資格の取り方について必要な情報をまとめてみました。
私が「食品衛生責任者」の資格を取得したときの状況も交え解説したいと思います。
◇◇◇ この記事の目次 ◇◇◇
1.食品衛生責任者資格の取り方
2.食品衛生責任者と食品衛生管理者との違い
3.食品衛生責任者養成講習会の詳細
(1)食品衛生責任者養成講習会 申込条件
(2)申込方法
(3)受講料
(4)当日の会場での流れ
(5)テストについて
(6)修了証の交付について
(7)有効期限について
(8)資格の範囲について
「食品衛生責任者」とは
食品衛生法第51条に基づく「公衆衛生上必要な措置の基準」により、
営業者は食品衛生責任者を定めることとされています。
1.食品衛生責任者資格の取り方
(1)食品衛生責任者養成講習会を受講する
食品衛生責任者資格を取るためにはいくつかありますが、「食品衛生責任者養成講習会」を受講することが一般的な方法です。
(2)別途食品衛生責任者になることができる資格を取得する
・下記の資格を取得されている方は食品衛生責任者養成講習会の受講が免除されます。
・調理師
・製菓衛生師
・栄養士
・船舶料理士
・と畜場法規定する衛生管理責任者又は作業衛生責任者
・食鳥処理衛生管理者
・食品衛生監視員の資格要件を満たす者
・食品衛生管理者の資格要件を満たす者
2.食品衛生責任者と食品衛生管理者との違い
食品衛生責任者は飲食店を含め食品に関わるほとんどの施設で必要となり、食品衛生管理者は製造や加工の過程で特に衛生上の考慮を必要とする食品を製造する工場で選任する必要があります。
食品衛生管理者は国家資格であり食品衛生責任者より上位の資格となります。
3.食品衛生責任者養成講習会の詳細
(1)食品衛生責任者養成講習会 申込条件(大阪)
下記の条件を満たす者。
① 中学校を卒業していること。
② 外国籍の方は、日本語が理解でき、在留カード又は特別永住証明書を持っていること。
東京では・・ 年齢17歳以上ならばどなたでも受講できますが現役の高校生は受講できません。という条件があります。
自治体によって条件が異なりますので事前に確認されることをお勧めします。
(2)申込方法
大阪での方法です。(各自治体で異なるため別途各食品衛生協会のホームぺージでご確認ください。)
大阪府で実施している講習会はこちらをご覧ください。
大阪食品衛生協会 講習会申込ページ https://www.ofha.or.jp/fhm/
講習会には定員がありますので、早目のお申し込みをおすすめします。
食品衛生責任者養成講習会のページより下記の手順で進めます。
①新規申込画面より希望受講日と個人情報を登録
②受講料支払い
③申込完了
④マイページに受講票表示
大阪の場合、1カ月に9回程度実施されているようですが2カ月先ぐらいまで予約でいっぱいの場合もあり私が申込をした時は3カ月先の回がやっと申し込むことができました。
(3)受講料
10500円(大阪の場合)
振込期限までに振り込まないと申込がキャンセルされてしまいます。(全国統一ではありません)
受講料は各自治体により異なります。
(4)当日の会場での流れ
受講票に記載されたバーコードを受付にて提示するとテキスト等が手渡されます。
(当日受講票の提示が難しい人は、受付番号でもよい。)
受け付けた順番に席番号が手渡されるので番号に従って席に着きます。
私が受講したのは大阪市内のホテルの大宴会場が会場でした。とても広い会場で席は1番から233番までありました。
(持ち物)
受講票、筆記用具、本人確認書類
9:30 ~ 9:55 〈 受付 〉
9:55 ~ 10:00 受講ガイダンス
10:00 ~ 12:30 講義:食品衛生学(2時間30分)
12:30 ~ 13:00 講義:公衆衛生学(30分)
13:00 ~ 13:45 〈 昼 休 憩 〉
13:45 ~ 16:45 講義:食品衛生法(3時間)
16:45 ~ 17:00 〈 修了証書授与 〉
午前と午後の講義の間に10分間のトイレ休憩が各々1回ありました。
また、昼休憩(45分)の時間は会場外に出ることができますが、私は自席で食事をしました。
(5)テストについて
食品衛生法の最後に効果測定のテストがあり、これを受ければ講義終了です。
テストはそんなに難しものでは無く、講義を聞いていれば普通に回答できる内容です。
また、テストの成績が悪くても終了証書はもらえますので安心して受講してください。
(6)修了証の交付について
「修了証」は都道府県によって形が異なります。東京都は赤い手帳が授与されます。)
(7)有効期限について
食品衛生責任者資格には有効期限はないので更新の必要はありません。
食品衛生責任者として働いている人は自治体によっては実務講習の定期的な受講が推奨されています。
実務講習は2時間程度の講習で改訂された法律や最新の食品衛生管理などが講義内容となっています。
(8)資格の範囲について
資格は全国どこでも通用しますので、取得後に他府県での仕事にも活用することができます。
尚、他府県で講習会を受講することも可能ですが自治体によっては他府県の方には申込を受け付けないところもありますので協会にご確認ください。
飲食店を開業する方は保健所へ「飲食店の営業許可申請」をしますが、申請をする際はこの「修了証書」が必要となります。
食品衛生責任者は、1件の施設に対して1名必ず置かなくてはなりません。
2店舗目を出店する際に、1店舗目の食品衛生責任者を2店舗目の食品衛生責任者として兼務させることはできません。
飲食店を始めようとお考えの方は、お気軽にご相談ください。
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